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Agatha Christie(1890 - 1976)
アガサ・クリスティー

英国の南西部デボンに生まれた。米国人の父は彼女が子供の時に亡くなり、英国人の母の手により育てられた。学校へは行かずに自宅で教育を受けた。演奏家(ピアノ、声楽)を目指し、16歳の時にパリの音楽学校に入学するが、生来のあがり性のため断念し、小説を書き始めた。85歳の生涯を閉じるまでに70篇以上の作品を残し、ベルギー人の探偵エルキュロ・ポアロと独身の老婦人ミス・マープルを創造し、作品の総発行部数が5億冊を超えるというアガサ・クリスティーは、まさに「ミステリーの女王」の称号にふさわしい。

アガサ・クリスティーの小説みたいだった。「わかった、執事が犯人だ」と僕は言ってみたが、誰も笑わなかった。
「ダンス・ダンス・ダンス」/ 村上春樹


わたしは生きていることが好き。ときにはひどく絶望し、激しく打ちのめされ、悲しみに引き裂かれたこともあったけれど、すべてを通り抜けて、わたしはやはり生きているのはすばらしいことだとはっきり心得ている。
「アガサ・クリスティー自伝」/ アガサ・クリスティー


以下を紹介しています。クリックでリンクします。
■作品 関連Webサイト・参考資料
主要作品リスト
(映画) アガサ 愛の失踪事件/ Agatha(米・1979)
 (監)マイケル・アプテッド (演) ダスティン・ホフマン 、 バネッサ・レッドグレイブ、 ティモシー・ダルトン 

 1926年12月、アガサ・クリスティは11日間にわたり行方がわからなくなります。この年『アクロイド殺人事件』を発表し、すでに人気作家だったアガサ・クリスティーの失踪に英国中が大騒ぎとなります。この映画でも、新聞社が情報に多額の懸賞金を付けたり、一般人を含めた大勢の人が彼女の捜索に参加する様子が描かれていました。
 アガサ・クリスティー本人は自伝でもこの事件については一言も触れていなくて、真相は謎のままですが、この映画は、イギリスの女性ジャーナリスト、キャサリン・タイナンがこの事件についての大胆な仮説(フィクションと言ったほうがいい)をたて、小説化した作品に基づいています(タイナンは映画の脚本でも参加)。

 夫アーチー(ティモシー・ダルトン)には愛人がいて、アガサ(バネッサ・レッドグレイブ)に離婚を求めていた。夫を愛していたアガサは精神的に疲弊し、車で外出した際、途中で事故を起こしてしまう。車を乗り捨てた彼女は、汽車で保養地ハロゲートに向かった。ハロゲートのホテルには夫の愛人ナンシー・ニールが宿泊していた。アガサを捜索していた著名なジャーナリスト、スタントン(ダスティン・ホフマン)は、ハロゲートのホテルでアガサを発見し、彼女に近づく。
 
 「わたしってバカね」 「バカだが ― すばらしい」

 自伝などから窺える内気で繊細なアガサをバネッサ・レッドグレイブが見事に演じています。そして1926年当時のイギリスの保養地の雰囲気を再現させた映像も、とても見ごたえがあります。小説の出版の祝賀会で主賓のアガサがスピーチを求められ、"Thank you very much." と言っただけで終えてしまう場面、長身のアガサと釣り合わないスタントンとのダンスの場面、そしてラストがとくに印象的な映画でした。

(事件の後日談)
 皮肉な事に、この事件を契機にクリスティーの人気は一層高まりますが、夫とは結局2年後の1928年に離婚する事になります。さらに2年後、メソポタミヤを旅行中に考古学者マックス・マローワン(当時27歳でクリスティーより13歳年下)と知り合い、9月には結婚し、その後彼女の死まで幸福な結婚生活を送っています。


1. Ten Little Niggers(米版 Ten Little Indians)
  後に英米とも And Then There Were None/そして誰もいなくなった(1939)
 難易度:☆☆

わたしが、『そして誰もいなくなった』を書いたのは、書くのが非常にむずかしい思いつきに魅せられたからだった。十人の人がばかばかしい感じにならずに殺され、また殺人者がはっきりしないようにしなければならなかった。たいへんな量の草案を作ってからわたしはこの小説を書き、その結果に満足だった。
「アガサ・クリスティー自伝」


 イギリス、デボン州沖にある岩だらけの孤島インディアン島に建つ大邸宅に、互いに初対面の職業,年齢,経歴もまちまちの十人の男女が到着した。彼らはオーエン氏なる謎の人物に招待されていたが、彼はついに姿を現さず、晩餐の席上において、どこからともなく十人の過去の犯罪を暴く声が聞こえてきた。そして一人づつ、マザーグース童謡の歌詞のとおりに殺されていく。島には彼らのほかには誰もおらず、残された中に犯人がいるはずだった。
 
 彼らに割り当てられた部屋の暖炉の上には童謡の歌詞が書かれた羊皮紙(parchment)が掛けられてあった。

 Over it, in a gleaming chromium frame, was a big square of parchment - a poem.
 She stood in front of the fireplace and read it. It was the old nursery rhyme that she remembered from her childhood days.
 (マザーグースの全文
 Vera smiled. Of course! This was Indian Island! She went and sat again by the window looking out to sea. How big the sea was! From here there was no land to be seen anywhere ― just a vast expanse of blue water rippling in the evening sun.

 クリスティーは10人目の歌詞を以下のようにしています(こういうバージョンもあるんだろうか)。
 One little indian boy living all alone;
 He went and hanged himself and then there were none.

 クリスティーの傑作の一つに数えられる作品です。本格推理小説というよりはサスペンス小説の側面が大きい作品です。逃げることのできない状況の中に置かれたそれぞれ暴かれたくない過去を持つ十人の男女が、互いに疑心暗鬼に陥りながら姿のない殺人者に怯えるといったシチュエーションは、現代の作家ならもっともっと怖く書けるんだろうけど、クリスティーの場合にはそうはならず、あくまで知的パズル的な側面が強くなっています。その辺が逆に、とても得がたいように思えるのは、刺激の強い描写の多い昨今のミステリーにいささかうんざりしている為かもしれません。
 クリスティーには、マザーグース童謡を題材とした長編ミステリーとして、この作品の他に ミス・マープルものの代表作『ポケットにライ麦を』(1953)を始めとして、『愛国殺人』(1940)、『五匹の子豚』(1942)、『ねじれた家』(1949)、『ヒッコリー・ロードの殺人』(1955)などがあります。
○そして誰もいなくなった/ And Then There were None(伊仏独西・1975)
  (監)ピーター・コリンソン (演)オリバー・リード(ロンバート)、リチャード・アッテンボロー(判事)、エルケ・ソマー(ヴェラ)
○サファリ殺人事件/ Ten Little Children(米・1989)
  (監)アラン・バーキンショー (演)ドナルド・プレザンス(判事)、フランク・スタローン(ロンバート)、セアラ・ミュア・ソープ(ヴェラ)

 '75年の映画では砂漠の中に建てられた宮殿、'89年のものはアフリカのサファリのキャンプ地という設定で、外部から孤立した状況を作り出していて、その結末と共に原作とは一味違った演出を試みています。しかしながら、'75年、'89年の映画化ともに残念ながら水準以下の出来となっていると思います。もともとクリスティの小説はそのまま映画化しても面白い作品にはならないのではと思います。この作品でも10人もの人間が次々に殺されていくという描写だけに終らずに、人間ドラマとして描き出すには並々ならぬ演出力が必要なのかもしれません。ルネ・クレールが撮った'45年の映画がいいようなので機会があったら見たいと思っています。

2. Death on the Nile/ ナイルに死す(1937)
  難易度:☆☆
 若くて美人で莫大な財産を持つリネットは、親友ジャクリーンの婚約者だったサイモンを奪い結婚した。二人はハネムーン先のエジプトで、彼らを追ってきたジャクリーンのいやがらせに悩まされる。
 ポアロは、リネットからジャクリーンにいやがらせを思いとどまるよう説得を頼まれ、ナイル河の岸辺でジャクリーンに話しかけ、彼女がしようとしていることをやめるように懇願します。
 「リネットをこのままほっとけって言うの?」と言うジャクリーンに対して、ポアロは「それ以上のことです。あなたの心を悪に対して無防備にしてはいけないのです」と言った。さらに「そうすると、悪がやって来てあなたの心の中に巣を作り、もはやそれを追い出すことができなくなってしまいます」と言った。ジャクリーンは叫んだ。「あなたには私を止めることなんかできやしない。たとえ私が彼女を殺すことになったとしても、あなたには止めることなんてできないわ」

"Mademoiselle, I beseech you, do not do what you are doing."
"Leave dear Linnet alone, you mean?"
"It is deeper than that. Do not open to your heart to evil."
Her lips fell apart; a look of bewilderment came into her eyes.
Poirot went on gravely: "Because ― if you do ― evil will come.... Yes, very surely evil will come.... It will enter in and make its home within you, and after a little while it will no longer be possible to drive it out."
Jacqueline stared at him. Her glance seemed to waver, to flicker uncertainly.
She said, "I ― don't know ―" Then she cried out defiantly, "You can't stop me."
"No," said Hercule Poirot. "I cannot stop you." His voice was sad.
"Even if I were to ― kill her, you couldn't stop me."

 ポアロの忠告にもかかわらず、ジャクリーンはリネットとサイモンを追ってナイル河を航行する観光船に乗船します。船にはジャクリーンのほかにも、リネットに恨みを持つ乗客達が乗り合わせ、逆上したジャクリーンがかつての恋人サイモンに発砲し負傷させたことに端を発し、ついに悲劇の幕が開くことになります。

 とくに独創的なトリックはみられませんが、リネットを取り巻く人間模様がうまく描かれていることや、よく練られたプロットにより、この作品はクリスティーの旅行物のミステリーの中の最高作であるというだけにとどまらず、彼女の代表作のひとつに数えられ、クリスティ自身もこの作品を気に入っていたということも、なるほどと納得させられます。ちょっと長くて、登場人物も多くて、しかもなかなか事件が起きないので、読むのがややしんどい面があるけど、あせらず、のんびりとこういう作品を読むのがクリスティの醍醐味ではないかなと思ったりします。
(映画)ナイル殺人事件/ Death on the Nile(英・1978)
(監)ジョン・ギラーミン (音)ニーノ・ロータ (演)ピーター・ユスチノフ(ポアロ)、ジェーン・バーキン(ルイーズ)、ミア・ファロー(ジャクリーン)、ロイス・チャイルス(リネット)、ベティ・デイビス(ヴァン・スカイラー)、オリビア・ハッシー(ロザリー)、ジョージ・ケネデ(ペニントン)、アンジェラ・ランズベリー(サロメ・オッターボーン)、デビッド・ニブン(レイス大佐)、サイモン・マッコーキンデイル(サイモン)、マギー・スミス(パウアーズ)

 映画「オリエント急行殺人事件」(1974)に続く、オールスター・キャストによる娯楽作品です。キャスト面では「オリエント急行殺人事件」よりは落ちますが(出演者のギャラの点で)、舞台の背景となっているエジプトの景観がそれを補って余るものがあり、原作を読んでいても充分楽しめる内容です。
 原作ではちょっと多すぎると感じた登場人物も映画では整理されてわかりやすくなっているほかは、おおむね原作に忠実に沿ったストーリー展開となっています。俳優陣では、エキセントリックなジャクリーンを演じたミア・ファーローが適役だし、オリビア・ハッシーが懐かしく、ベティ・デイビスとマギー・スミスのコンビが楽しく、アンジェラ・ランズベリーが演じたきわもの女流作家が奇怪でした。
 
観光映画という側面も大きく、エジプトの大景観を堪能するには本当は劇場の大スクリーンで観たい映画です。見どころには以下がありました。
  • ピラミッドとスフィンクス: リネットとサイモンが二人でピラミッドを頂上まで登るシーンがまず印象的ですが、許可なく登れるものなんでしょうか。それとも1930年代当時では問題なかったのかな。
  • カルナック大神殿: リネットをねらって神殿の柱の上から巨石が落とされる。
  • アブ・シンベル大神殿: 風が通ると歌っているように聞こえるとリネットとサイモンが耳を傾けるシーン。

3. Murder on the Orient Express/ オリエント急行殺人事件(1934)
  難易度:☆☆
 "But after all, why not? And if so ― why, if so, that would explain everything."
  「しかし結局のところ、なぜそうであってはいけないのか? そうだ、もしそうなら ― そうだ、もしそうだったなら、すべての説明がつくのだ」

 トリックの意外性において、クリスティの作品の中でも傑出している作品です。中学生の頃読んで、「アクロイド」、「そして誰もいなくなった」同様、まんまとクリスティの術中にはまり、結末に驚かされたことが思い出されます。

 ポアロの乗ったトルコのイスタンブールからフランスのカレーに向かう大陸横断列車、オリエント急行は、ユーゴスラヴィアの山中を走行中に、大雪の為立ち往生し、乗客は列車内に閉じ込められた。深夜、ポアロの隣のコンパートメントの乗客でアメリカ人の富豪ラチェットが、全身をナイフでめった刺しされて殺された。この富豪は、過去に起きたアームストロング家の子供の誘拐殺人事件の主犯、カセティであることが判明した。彼は逮捕されたが証拠不十分で釈放されていたのだった。同じ車両内には、アームストロング家の関係者も乗っていたが、彼らには堅固なアリバイがあった。
 
 登場人物が多く、舞台が停車した列車内に限られ、ほとんどが関係者の証言で成り立っている作品です。これで結末が凡庸であったらがっくりですが、関係者全員を集めてポワロが謎を解き明かしていく迫真のクライマックスが読者を待ち受けています。
 驚くべきことに、ポアロは事件に対する二つの解答を皆の前に提示します。

 "There are two possible solutions of this case. I want to lay them both before you all."
(映画)オリエント急行殺人事件/ Murder on the Orient Express(英・1974)
 (監)シドニー・ルメット (演)アルバート・フィニー、ショーン・コネリー、アンソニー・パーキンス、リチャード・ウィドマーク、マイケル・ヨーク、イングリッド・バーグマン、ローレン・バコール、ジャクリーン・ビセット、バネッサ・レッドグレープ
 
 原作に忠実に、冒頭のイスタンブールの映像以外は、ずっとオリエント急行の車内の描写のみとなっていて、せっかくの国際列車の旅なので車窓の風景など、もう少し映像で見せる工夫があってもよかったんではと思います。まあ、これだけスターが揃っていると、そういうわけにはいかなかったんでしょうけど。それでも、当時のオリエント急行の車内の様子が窺(うかが)えるのは、鉄道ファンとしてはうれしいです。
 大スターの顔見世興行的な側面が大きい映画で、ゲストスターの中では、ハッバ―ド夫人を演じたローレン・バコールが比較的がんばっているかなという程度で、ここでの演技でイングリッド・バーグマンがアカデミー助演女優賞を受賞しているのは、どう考えてもです。
 この映画が大ヒットしたため、この後のクリスティ映画は、オールスターキャストが定番となりました。
 事件が一件落着した後、乗客たちが無言で乾杯するラストシーンが印象に残っています。

関連Webサイト・参考資料  本サイト掲載の画像クリックで、Amazonの該当サイトにリンクします。
○ クリスティ 関連出版リスト (Amazon.): 洋書和書
○ 参考資料
  • アガサ・クリスティーの生涯/ ジャネット・モーガン(早川書房 '87初版)
     
  • アガサ・クリスティー自伝
この自伝の中で、自分ができないこと、できること、きらいなこと、好きなことを挙げている個所がありました。クリスティーの性格、生活信条が窺えると思います。

○できないこと : わたしは勝負事は全然だめ。現在も話し上手ではないし、将来もなれない。わたしは暗示にかかりやすくて、深く考え、また何が必要なことかわからないうちに、ひとりで逃げだしてしまう。図を描くことも絵を描くこともできない。がたがたせずに急ぐことができない。いいたいことをすらすらいえない― 書く方がまだましである。主義原則のことでは厳然としていることができるが、その他のことではだめ。......
○できること : まあ、書くことができる。相応な音楽家ではあるが、プロではない。歌手の伴奏が結構できる。何か困ったことがおきたとき、即席に対処ができる― これはたいへん役に立つ技術であった― 不意に家庭内にこまったことがおきたとき、わたしはヘアピンとか安全ピンで何とか処理することができる。.....
○きらいなのは : 群衆、人のあいだにぎゅう詰めにされること、大声、雑音、長ったらしい話、パーティ、とくにカクテル・パーティ、紙巻きタバコの煙と喫煙一般、料理に入れるのはべつとして酒類はどんなものでもだめ、....... 最後に、そして最高にきらいなのは― 温かいミルクの味とにおい。
○好きなのは : 日光、リンゴ、ほとんどあらゆる種類の音楽、鉄道列車、数に関するパズルと数字に関する何でも、海へ行くこと、水浴と水泳、静かなこと、睡眠、夢を見ること、食べること、コーヒーのにおい、スズラン、たいていの犬、そして劇場へ行くこと。


主要作品リスト
P:ポアロ、M:ミス・マープル、TT: トミーとタペンス
  • The Mysterious Affair at Styles/ スタイルズ荘の怪事件(1920)P
  • The Secret Adversary/ 秘密機関(1922)TT
  • The Murder on the Links/ ゴルフ場殺人事件(1923)P
  • The Man in the Brown Suit/ 茶色の服を着た男(1924)
  • Poirot Investigates/ ポアロ登場(1924):短篇集 P
  • The Secret Chimneys/ チムニーズ館の秘密(1925)
  • The Road of Dreams(1925): 詩集
  • The Murder of Roger Ackroyd/ アクロイド殺人事件(1926)P
  • The Big Four/ ビッグ4(1927)P
  • The Mystery of the Blue Train/ 青列車の秘密(1928)P
  • The Seven Dials Mystery/ 七つの時計(1929)
  • Partners in Crime/ おしどり探偵(1929): 短篇集 TT
  • The Mysterious Mr. Quinn/ 謎のクイン氏(1930): 短篇集
  • The Murder at the Vicarage/ 牧師館の殺人(1930) M
  • Giant's Bread/ 愛の旋律(1930) (Mary Westmacott名義のロマンス小説)
  • The Sittaford Mystery/ シタフォードの秘密(1931)
  • Peril at End House/ 邪悪の家(1932) P
  • The Thirteen Problems/ 火曜クラブ(1932): 短篇集 M
  • The Hound of Death and Other Stories / 死の猟犬(1933): 短篇集 
  • Lord Edgware Dies/ エッジウェア卿の死(1933) P
  • Parker Pyne Investigates/ パーカー・パイン登場(1934): 短篇集 P
  • Unfinished Portrait/ 未完の肖像(1934)(Mary Westmacott名義のロマンス小説)
  • The Listerdale Mystery/ リスタデール卿の謎(1934): 短篇集
  • Why Didn't They Ask Evans!/ 何故エヴァンズに頼まなかったのか?(1934)
  • Murder on the Orient Express/ オリエント急行殺人事件(1934)
  • Death in Three Acts/ 三幕の殺人(1934) P
  • Black Coffee/ ブラック・コーヒー(1934): 戯曲 P
  • Death in the Clouds/ 雲をつかむ死(1935) P
  • The A.B.C Murders/ ABC殺人事件(1936) P
  • Cards on the Table/ ひらいたトランプ(1936) P
  • Murder in Mesopotamia/ メソポタミアの殺人(1936) P
  • Death on the Nile/ ナイルに死す(1937)
  • Dumb Witness/ もの言えぬ証人(1937) P
  • Murder in the Mews/ 死人の鏡(1937): 短篇集 P
  • Appointment with Death/ 死との約束(1938) P
  • Hercule Poirot's Christmas/ ポアロのクリスマス(1938) P
  • The Regatta Mystery/ 黄色いアイリス(1939): 短篇集
  • Murder is Easy/ 殺人は容易だ(1939)
  • Ten Little Niggers(米版 Ten Little Indians)後に英米とも And Then There were None /そして誰もいなくなった(1939)
  • One Two, Buckle My Shoe/ 愛国殺人(1940) P
  • Sad Cypress/ 杉の柩(1940) P
  • Evil Under the Sun/ 白昼の悪魔(1941) P
  • N or M?/ NかMか(1941) TT
  • The Body in the Library/ 書斎の死体(1942) M
  • The Moving Finger/ 動く指(1942) MM
  • Five Little Pigs/ 五匹の子豚(1942) P
  • Death Comes as the End/ 死が最後にやってくる(1944)
  • Towards Zero/ ゼロ時間へ(1944)
  • Absent in the Spring/ 春にして君を離れ(1944)(Mary Westmacott名義のロマンス小説)
  • Sparkling Cyanide/ 忘られぬ死(1945)
  • The Hollow/ ホロー荘の殺人(1946) P
  • Come, Tell Me How You Live/ さあ,あなたの暮らしぶりを話して(1946): エッセイ
  • Ten Little Indians/ そして誰もいなくなった(1946): 戯曲版
  • The Labours of Hercules/ ヘラクレスの冒険(1947)P
  • Taken at the Flood/ 満潮に乗って(1948) P
  • The Rose and the Yew Tree/ 暗い抱擁(1948)(Mary Westmacott名義のロマンス小説)
  • Witness for the Prosecution/ 検察側の証人(1948): 短篇集
  • Crooked House/ ねじれた家(1949)
  • A Murder is Announced/ 予告殺人(1950) M
  • Three Blind Mice/ 愛の探偵たち(1950):短篇集
  • They Came to Baghdad/ バグダッドの秘密(1951)
  • The Do It with Mirrors/ 魔術の殺人(1952) M
  • Mrs. Ginty's Dead/ マギンティ夫人は死んだ(1952) P
  • The Hollow (1952): 戯曲
  • A Daughter's Daughter/ 娘は娘(1952)(Mary Westmacott名義のロマンス小説)
  • They Came to Baghdad/ バグダッドの秘密(1951)
  • The Do It with Mirrors/ 魔術の殺人(1952) M
  • Mrs. Ginty's Dead/ マギンティ夫人は死んだ(1952) P
  • The Hollow (1952): 戯曲
  • A Daughter's Daughter/ 娘は娘(1952)(Mary Westmacott名義のロマンス小説)
  • The Mousetrap/ ねずみ取り(1952): 戯曲
  • After the Funeral/ 葬儀を終えて(1953) P
  • A Pocket Full of Rye/ ポケットにライ麦を(1953)M
  • Destination Unknown/ 死への旅(1954)
  • Witness for the Prosecution/ 検察側の証人(1954): 戯曲
  • Hickory, Dickory, Dock/ ヒッコリー・ロードの殺人(1955) P
  • Dead Man's Folly/ 死者のあやまち(1956)P
  • The Burden/ 愛の重さ(1956)(Mary Westmacott名義のロマンス小説)
  • 4:50 from Paddington/ パディントン発4時50分(1957) M
  • Spider's Web(1957): 戯曲
  • Ordeal by Innocence/ 無実はさいなむ(1958)
  • Towards Zero/ ゼロ時間へ(1958): 戯曲(Gerald Vernerとの共作)
  • Verdict(1958): 戯曲
  • The Unexpected Guest/ 招かれざる客(1958): 戯曲
  • Cat Among the Pigeons/ 鳩のなかの猫(1959) P
  • Go Back for Murder(1960): 戯曲 P
  • The Adventure of the Christmas Pudding/ クリスマス・プディングの冒険(1960)
  • The Pale Horse/ 蒼ざめた馬(1961)
  • Double Sin/ 教会で死んだ男(1961): 短篇集
  • 13 for Luck! (1961)
  • The Mirror Crack'd from Side to Side/ 鏡は横にひび割れて(1962) M
  • The Clocks/ 複数の時計(1963) P
  • Rule of Three/ 海浜の午後(1963): 戯曲
  • A Caribbean Mystery/ カリブ海の秘密(1964) M
  • At Bertram's Hotel/ バートラム・ホテルにて(1965) M
  • Third Girl/ 第三の女(1966) P
  • Endless Night/ 終りなき夜に生れつく(1967)
  • By the Pricking of My Thumb/ 親指のうずき(1968) TT
  • Hallowe'en Party/ ハロウィーン・パーティ(1969) P
  • Passenger to Frankfurt/ フランクフルトへの乗客(1970)
  • The Golden Ball(1971)
  • Nemesis/ 復讐の女神(1971): 短篇集 M
  • Elephants Can Remember/ 象は忘れない(1972) P
  • Postern of Fate/ 運命の裏木戸(1973)
  • Akhnaton(1973): 戯曲
  • Poirot's Early Cases(1974): 短篇集 P
  • Curtain: Hercule Poirot's Last Case/ カーテン:ポアロ最後の事件(1975) P
  • Sleeping Murder/ スリーピング・マーダー(1976) M
  • An Autobiography/ アガサ・クリスティー自伝(1977)
  • Miss Marple's Final Cases and Two Other Stories (1979) : 短篇集 M

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