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ショパン
ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11

ショパン(1810−1849)は6歳から正式にピアノを習い、12歳で和声と対位法を学んだ。20歳から外国に出かけて以来、一生放浪の旅にあった。パリに出てリストをはじめ友人に会い、コンサートを重ね、以後作曲に専念した。
ショパンにはピアノ協奏曲が2曲あり、どちらも1830年、20歳の年に完成。実際には第2番 op.21のほうが先に完成されている。


僕は歩きながら口笛を吹いていた。それがショパンの協奏曲の旋律だということに、僕はなかなか気がつかなかった。
「草の花」/福永武彦


昔から、名曲だけどオーケストレーションが未熟であると言われている曲で、確かにそうなのかもしれないけど、その分ピアニストの独壇場みたいなところがあるので、それはそれでいいのではと思っています。星の数ほどあるピアノ曲の中でも、最も青春を感じさせる曲の一つだと思います。

演奏時間が短い順から並べています。

演奏者 (演奏時間)/感想

E.キーシン
'84モスクワコンサート


(18:22/8:27/9:20 計36:09)キーシン12歳の時のデビュー・コンサートでの演奏。少しも危うさを感じさせない、自信に満ちた力強い演奏です。とても少年の演奏とは思えないのは、技巧、表現力に卓越しているからだろう。ジャケット写真からも、凛とした音楽が聴こえてくるような気がします。


S.ブーニン
ブーニン in TOKYO'86

(18:50/10:07/9:17 計38:14)1985年のショパンコンクールの優勝者。このN響との共演ライブは、同日のモーツァルトのイ長調の協奏曲(K.488)とカップリングでCD化されています。「流麗な」と言う形容詞がぴったりする演奏。この人は、きっとライブに向いているんだと思う。

M.ポリーニ

ショパン集

(19:01/10:17/9:21 計38:39)1960年のショパンコンクールで優勝。右手と左手のバランスが良く、構成力において際立っている演奏。僕が、この曲に抱いている"青春の音楽"という観点からは、ちょっと安定しすぎているような気がするけど。彼がショパンコンクールで優勝した時の演奏を聴いてみたい。

M.アルゲリッチ

ピアノ協奏曲第1番'68

(19:48/9:58/8:56 計38:42)永年愛聴していたアルバムです。アルゲリッチが1965年のショパンコンクールで優勝した時の演奏(No.6)に比べると、奔放さは抑えられているけど、それでも他の演奏と比較すると、とても情熱的かつ霊感に満ちたもの。彼女の力強いタッチは、あのたくましい腕を見ると納得させられますね。

ダン・タイ・ソン

ピアノ協奏曲第1・2番'92

(19:53/9:49/9:36 計39:18)1980年のショパンコンクールで優勝。この曲の演奏では、一番好きなアルバムです。繊細かつ力強く、僕が、この曲にイメージしている青春時代に抱く感傷、憧憬というものが一番感じ取れる演奏ではないかと思います。
 もしかすると、彼の東洋的感性(ヴェトナムのハノイ生まれ)に共感している面も大きいのかもしれない。

M.アルゲリッチ

ショパンコンクール ライブ録音'65

(19:55/9:50/9:41 計39:26)1965年のショパンコンクール優勝時のライブ録音。コンクールのせいか、出だしのオーケストラの序奏の部分が大幅にカットされています。本当にきらきら光るような奔放ともいえる演奏で、コンサートでこういう演奏に立ち会えたら本当に感激だろうな。"アルゲリッチが「最も自分の好きな録音」と語ったとも伝えられている”とのこと。

 M.J.ピリス

ピアノ協奏曲第1・2番'77
 (20:21/9:40/10:26 計40:27)ピリスは大好きなピアニストで、ここでの演奏もとても情感に満ちたものです。彼女の弾く他のショパンのアルバム(夜想曲やワルツ)も、僕にとってお気に入りのものです。

■参考Web
ショパン ピアノ協奏曲関連CD
ショパン関連書籍
                     
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